野球小僧たち、海を渡る

ダルビッシュ、レンジャーズと契約！のニュースが、青木の契約とほぼ同時。
当然、ニュースもダルビッシュ98％、青木2％くらいの扱いで、我らがえーおーきさんのカゲが薄くなっちゃったじゃないかー、などとぼやいておりました。


えーおーきさんの記者会見の記事を読むと、条件とか金額とかよりも、「自分の野球」をしにいくのだなーと。

「自分の野球」＝「スタンドプレイ」ではないです。彼曰く、

チームに何が足りないのか、そこを補えるようにすれば出場機会も増えるだろうし、そのあたりをしっかり考えたい。どうやったらチームに貢献できるかを考えれば、自分オリジナルのプレーを見せられると思います。

うん、エライ。
野球って個人技が必要だけど団体競技だもんね。自分の適性をいかにチームの中で生かすか。大切です。

東京ヤクルトスワローズでの彼は、リードオフマンとして出塁をしてクリンナップにつなげること、クリンナップとして単打以上を打つこと、ライト・レフトの守備のフォロー、そしてミスタースワローズの証し・背番号１にふさわしい存在であることを求められていました。
ヤクルトで素晴らしい“発酵”（ヤクルトといえば、乳酸菌！）をした彼が、ブルワーズでどんなふうに自分を“醸造”（ブルワーって醸造者という意味だそうです）していくか、注目です。


青木宣親！世界に輝く「No.７」となれ！！



そして、ダルビッシュ有投手。
札幌ドームで記者会見の記事を読みましたが、なんかもう、しみじみ感動しましたね。
頭のてっぺんから足の先まで、野球小僧なんですね。

仕事というのは、倒したいとか、強い相手にぶつかっていくこと。その中で、相手の選手から、何て言うかな。試合前からもう無理とか、打てないとか、そういう話が冗談でも聞こえてきて、何かフェアじゃないんじゃないか。求められているのは違う環境なんじゃないかなと。

日本の野球が下に見られているのが嫌だった。それを覆したい。世界中の誰もがナンバーワン投手はダルビッシュといわれるようになりたい

野球に対して、なんて、真面目！なんて、真摯！なんて、貪欲！

そこそこの成績でやっておきゃ、高い年俸が手に入って綺麗なお姉ちゃんにもてるし、CMやバラエティ番組なんかに出られたらお金も知名度も上がってウハウハだし、引退後はタチマチか球団に世話になればいいし、いいんじゃない？
って考えている選手だって少なからずいるでしょう。（ここまでひどい選手はいない？）
でも、ワタシもいい歳になって色々と見聞きし経験してくると、そういう選手たちの気持ちがよーくわかります。
それなりの年齢になると背負っているものも多いだろうし、夢を一途に追いかける体力や情熱を持ち続けることができなくなることも仕方ない。

だから、青木やダルビッシュのように、愚直に理想と夢の尾っぽを一心に追いかける姿に、心を揺さぶられるのでしょう。（感動と同じくらい、耳が痛いけど。）

海を渡って、さらなる高みを目指す野球小僧たちに、エールを。

さあ、日本のプロ野球選手よ、彼らの言葉をどう聞いた？！
日本人よ、彼らの言葉をどう聞いた？！