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白猫・月子に振り回される毎日。でも、愛してるぅ~~!だから全部許す(笑)。 “ヤクルトスワローズ(燕さんチーム)”“ムーンライダーズ”もちょっとあります。
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※非常に長~~~いです。おまけに今回、猫なしです※

2006年11月24日金曜日。
愛しのおじサマバンド、ムーンライダーズ結成30周年記念ライブツアー「OVER the MOON 晩秋のJAPAN TOUR 2006」の最終日でしたっ。

私がファンになって11年の短い(ファン歴30年の方からみたらひよっこです)間にも、くじらさんがハイジャックに遭遇、岡田さんが入院のため25周年ツアー欠席、かしぶちさんが入院のためツアー欠席、など危機がたびたびありました。
荒波にもまれながらも迎えた30周年、感慨深いものがあります。

多くの同年代~下のミュージシャンが、「権威」や「伝説」として、ある意味「上がり」になっている中、今だコンスタントにアルバムを発表し、ライブを続けている。6人全員がOVER50で現役バリバリ。カッコ良すぎ。

チケットと
フライヤー












18日の名古屋ボトムラインライブに参加したので、内容は知っていたのですが、24日は朝からそわそわし通し。

18時30分の開場時間少し前に渋谷公会堂=C.C.Lemonホールに到着。改装後初めて見たのですが…あの正面のレモン…。
何でもお金になるんだなあ、と苦笑い。

新譜「MOON OVER the ROSEBUD」中心の選曲で、演奏は名古屋よりもずっと、こなれた感がありました。全員、他の仕事をたくさん抱えているであろうに、さすがプロフェッショナル。
サポートドラムにカーネーションの矢部さんが参加しており、かしぶちさんがキーボードに回ることもありましたが、それでも後半はずっとドラムを演奏してくれたので、ほっとしました。

ところで、アルバムを聞いたときからずーっと気になっているのですが。
『Vintege Wine Spirits,and Roses』。(ライブでの演出もなかなか洒落ていました。)
古いバーで、昔なじみのpansyと語っているというシチュエーション。大好きな曲の1つです。

おそらく、多くのファンをノックアウトしたであろう、慶一さんの言葉の数々。

君は 今を 語ってばかりで 僕は 昔の話するだけで (略)

76年来(ライダーズ結成年、ですね) 仕草は 変わらない 似合うよ ワンピース 古く 感じない

不幸は ずっと 続いてもいいんだ 心の 傷は ふさがらなくてもいいんだ 小さな 幸せ なら手にしなくてもいいんだ (略)

解き放たれそうだ 話を しよう 愛や恋じゃ ない 2人の 話


くぅ~~っ…感・涙!!

が。しかし。
冒頭の詞ですよ。

その名はPansy 遅咲き 蕾

パンジーって、俗語で「女性っぽいゲイの男の人」って意味だと思うのですが…。そうだとすると、この歌の状況は物凄いことに…。
もちろん、この世界は、ヘテロセクシャルだけじゃないんでしょうけれど。
pansy=moonridersと置き換えると、究極のバンドに対する愛の告白と今後への決意表明とも取れる?!(いや、どちらも考えすぎですね)

さて、今年シングルカットされた『ゆうがたフレンド』。ライブでも、もちろん演奏されました。
うーん。何故、シングルにこの曲を選んだのだろう。『Cool Dynamo, Right on』か『Rosebud Heights』なら納得するのだけど。
良明さんの、どんどん展開していくような曲や、ムーンライダーズ名物・男声パワフルコーラスは、好きなんです。
でも、歌詞が。
糸井重里さんは確かにゆかりの人だけど…。

落ちこむ 中高年(略) ともだちも あてもなく それなりには まじめにやってきた (略)「オレたちは 他人じゃないか」「はだかじゃないか」・・・・よくわからない 何ひとつ 取り柄もない 力もない 知恵もない ともだちが いてくれる 葬式まで 多分来てくれる

フォークソングか青春歌謡みたいだ。ムーンライダーズに「中高年への応援歌」風な曲は、歌って欲しくない。

過去を振り返った“俺たち一緒に良くやってきたよなー”詞でもいいのですが(実際、素晴らしい足跡を残しているし)、それを作品にするなら、慶一さんの詞で表現して欲しかった。

同じ「友情」を歌うなら、慶一さん作詞の『No.9』(03年「No.9」)の

おまえと俺とは赤の他人だ さあ カリブの海で ラムを一杯やろう 
一つ屋根の下に いると思うな さあ カリブの島で 煙草いっぱい吸おう


の方がより胸を打つ。

まあ、全て私個人のムーンライダーズに対する過剰で勝手な幻想の押し付け、なのでしょうが。

それはさておき。

ライブも中盤。来ました!名曲『砂丘』『シナ海』。ともに初出は77年のアルバム「ムーンライダーズ」。29年前の曲。少しも色褪せていません。
『砂丘』はライブで何度も聞いたけれど、『シナ海』を生で聞いたのは多分、98年に博文さんとくじらさんが2人でやったClub Quattroでのライブ以来。ライダーズとしては初ではないか。
くじらさん愛のワタシにとっては、思わぬ贈り物。
切なく激しいヴァイオリンの調べにうっとり。抜群のバンドサウンドにうっとり。
この2曲だけ聴いたら、ムーンライダーズ≠ロックバンド。懐が深い?無国籍?ノージャンル?
こういうところも、ムーンライダーズならではの魅力です。

終盤、(ようやく)観客が立ち上がった『馬の背に乗れ』。

ケロっとっとっとっ夫 ケロッと夫(略)来い~~~~~~~~~~カエルの時代

(一見?一聴?)キャッチーな詞と、前のめりに疾走するような勢いの曲ですが、詞を真面目に読んだら、『犬の帰宅』『プラトーの日々』(91年「最後の晩餐」)と同じくらい恐ろしい。博文さん…。

飛び跳ねすぎて 夫婦 ドボン

ひぃい~~~いこれ、既婚者の方々は、どう感じるのか??

そして本編最後で、『ダイナマイトとクールガイ』(92年「A.O.R.」)から、その続編となる『Cool Dynamo, Right on』へ。
待ってました!!岡田さん曲+慶一さん詞の楽曲は、無敵です!!

虹が見れない 僕たち(『ダイナマイトとクールガイ』)

は、18年かけて“砂の天使”に

僕らには 虹が見えた 燃え尽きそうな 虹が見えた(『Cool Dynamo, Right on』)
と語ることができたのです。でも、今この瞬間にも、虹は燃え尽きてしまうのかもしれません。

アンコールは最近の定番『BEATITUDE』(96年「Bizarre Music For You」)で客席を盛り上げ、『DON'T TRUST ANYONE OVER 30』(86年「ドント・トラスト・オーバー・サーティー」)では「30、40、50、60(!)以上は信じるな」と永遠の成熟拒否を表明?し、『Who's gonna die first?』(91年「最後の晩餐」)でライブは終了。

それにしても、まあ、メンバーの皆さんのパワフルなこと!

ほぼ全曲ボーカルを取り、客席に乱入し、女性たちの手を引いてぐるぐる駆け回った慶一さん、縦横無尽にギターを弾きまくり、観客をあおりまくった良明さん、ヴァイオリン・トランペット・マンドリン・パワフルなコーラス・ボーカルといつものように超働き者(笑)のくじらさんの、「動」パワーと、
黙々とベースを弾きつつも『工場と微笑』(82年「マニア・マニエラ」)でおいしいところを持っていく博文さん、本来なら「動」の楽器なのに渋~いドラムと女性ファン垂涎?の歌声のかしぶちさん、キーボードやアコーディオンを奏でながら後ろからがっちりバンドを統率している岡田さんの、「静」パワー。
ぶつかり合って、気持ちのいいカオス状態に観客を引きずりこむ感じ。

慶一さん、岡田さん、かしぶちさん、くじらさん、良明さん、博文さん、なにとぞ、なにとぞ、長生きしてください。

すでに30周年は、「光の速さ」で「遠いパノラマ」になり、ムーンライダーズは、31年目に向けて疾走中、かな。私も足腰鍛えて、追いかけ続けなくっちゃ。
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