白猫様、野生の証明？

ガサガサ……ガサガサ……

まだ日の出の頃、当然下僕は夢と現を行き来している時間です。
何か大きなものが叢を這いまわってる、そんな夢を見ているのかしら……

ガサガサ……ガサガサ……ガサガサ……

うーん。前にも聞いたことあるよ、こんな音。何だっけ、その時は、あわてて何かしたような……

ガサガサ……ガサガサ……ガサッ！！！

「はっ！！」

思い出したあああああああああああ～
起き上がって台所に目を向けたら、そこには！


ゴミ袋に上半身突っ込んでる、

白猫の姿がっ！


標的は、下僕の昨日の晩御飯のおかずであるところの、鯵の開きの頭・皮・骨。
ビニール袋に二重に包んだ状態でゴミ袋に入れてあったのに、それでも匂いを嗅ぎつけるとは……。
飛び起きてゴミ袋撤去。不満そうな白猫様にお詫び+説教。「お魚食べたいよね、ごめんね。でも、つーさんの仕事は健康で長生きだから、干物は無理よ～」
野良猫時代もこんな風にたくましく生きていたのだろうね、生命力万歳。




そうですけど、あなたは食べられませんよ。